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【NARUTO】他。短編集

第24章 サンジ君(DNH企画)7章の続き




あのさ……と、耳元で囁くサンジ君。







「……っ!!本当に?」


わたしが目を輝かせて、サンジ君を見たら、にっこりと笑った。



「サンジ君、え、本当!?」


「ああ。買い出しの後になるけど、それでも良いかい?」

「うんうん、良いよ! もちろん!楽しみだね」

つい口が緩んじゃう。クスクス笑ったら、真正面に座るゾロが、訝しげにこちらを見ている。



「……花奏、なに、ニヤけてんだ、気持ち悪ィ」



「え? なななんでもないよ! ゾロ大丈夫、気にしないで」

わたしは誤魔化しながら笑ったけれど、頭の中はお花畑で。


あーどんな服着て行こうかなぁ……。

たまにはスカートも履こうかなぁ……。

あ、運動靴なんか止めてヒールにしようかなぁ……。


わたしは色々考えて
私はニヤニヤ顔を崩していた。






昼食後の自室で。

「うーーん、これでいいかなぁ……」

全身鏡で後ろ前を確認していた。ロイヤルブルーのストライプのワンピースを着ていた。

涼しげで、前回の島で買ったのだ。初めて着る服で。うーーん、変じゃないかなぁ。短いかな……。


靴は少しだけ高いミュールを選んだ。買い出しだ。だから足が痛めたら大変だから。

どうも足がスースーしちゃう。しかも生足……。ま、いっか。そこは気にしない!夏だし!


「なんせ、買い出し終わったら、デートだし!」

ルンルンで勢いよくドアを開ければ、真正面にナミが新聞屋にクレーム中だった。


「まーた値上がりしたの?ちょっと高いんじゃない?あんたんとこ」


クーー……

新聞屋のカモメも苦労が絶えない。値切られて苦悶した顔を浮かべた。


「あ、ナミ、わたし、サンジ君と買い出しの後、街に行ってくるね。デートなの、羨ましい?」

ふふん…と、紺色の医療道具やお化粧道具が入ったポーチを、斜めにかけた。

「はいはい、行ってらっしゃい。別に羨ましくないわよ。花奏、市場先に行くのよね?ここの名物のコーヒー豆買って来てくれない?もう切れそうだから」

「オッケー。あれ、ナミは街に行かないの?」

「これ、書き終わったら行くわ」

ナミは海図をひらりと見せて、新聞を片手に持って自室に向かった。



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