第7章 逃走
高校生くらいの男の子と寝るのは、いとこと寝るような感覚で、自然と色んな話をした。
ケルスはどうやら魔法薬専門の魔法使いらしく、意外にも評判がよいらしい。バックスとも魔法薬の販売を通じて知り合ったそうだ。
さらに、うすうす勘づいていたが、彼はチュンランのことが好きなようだ。そして案の定、告白は出来ないらしい。
そんな話をして夜を過ごした。
その後、数日が経ち、彼とも打ち解けてきた。なんだか弟みたいでかわいい。
私の服装もあの屋敷でもらった可愛い服ではなく、ちょっと地味めのワイシャツとロングスカート姿になっていた。