第4章 2回目
「あぁんっ!あっあっあっあっ」
あまりに激しすぎて、彼の肩にしがみついてしまう。頭が真っ白になってしまい、あっという間に絶頂感が背中を通って全身にほとばしっていく。しかしそれでも彼の腰は止まらず、また快感の波が押し寄せてくる。
「いい声。」
一際低い声で囁かれ、自分があられもない声をあげていたことに気付く。なんとか口をつぐむが、彼の肩からは手を離せず、快感のボルテージにも逆らうことはできない。そうするうちに2度目の絶頂を迎えてしまう。
「ねぇ、俺は君のこと結構好きだよ?」
必死に耐えているのを知ってて彼は腰の動きを緩めることなくそう言った。
「イきたくないけど、イッちゃってるのがめちゃくちゃそそる。」
快感とともに私の胸の中に何かが染みていく。自分では認めたくない感情が芽生えてしまう。そして何度目かの絶頂を迎えたところで、彼の腰はようやく止まった。
彼の手から私の腰も解放されたので、すかさず痺れる感覚が残る身体を無理に起こして、彼から離れた。