第7章 緋色の帰還
降谷が帰った工藤邸。
優作とかおりは盗聴器類が仕掛けられなかったか確認し、二階の部屋のコナンの元へ向かう。
「あーーー・・・ちかれたーーー・・・」
「お疲れ様コナンくん!全部推測通りだったね!すごいよ!それに、優作さんも最優秀賞おめでとうございます!」
「ありがとう・・・助演男優賞ももらいたいくらいだよ」
「かおりさん・・・さっき安室さんにキスされたでしょ」
「見えた?」
「そりゃ見えるって・・・」
「赤井さんには内緒にしといて・・・絶対怒るから」
「これからも安室さんとは変わらず会い続けるの?」
「そうしなきゃ不自然だよね・・・でも会いづらいなぁ」
「安室さんから何か聞けたら、また教えてね」
「うん」
来派峠から帰る赤井達の乗った車の中では、彼の復帰を心から喜ぶジョディとキャメル。
「で、さっきのアイツら一体何だったの?全然話が見えないんだけど」
ジョディが問う。
「立場は違うが、本質は俺達と同じ・・・奴らに噛み付こうとしている狼達だよ」
「彼のことは悪かったとか、葵かおりっていうのは?」
「“彼”とは、もうこの世にいないから会うことは出来んが・・・かおりならすぐに会えるぞ。俺が今一緒に住んでいる女の事だ。今度ウチに一度遊びに来い」
「それは、シュウの、彼女ってこと・・・?」
「そうだ」
「そう・・・」