第6章 気付けば彼のことばかり
「あっ・・・あぁ・・・っ」
うっすら目を開けると、赤井さんは隣で肘をついて寝転んでいて。すぐ隣にいるのに、一切わたしには触れず、涼しい顔でただこちらを眺めているだけ。
局部を弄る手は気付けば自分の好きなように動いているけど、やっぱりあとひとつ物足りなくて。
「赤井さんっ・・・あかいさ、ん・・・あぁっあっねぇ、」
「ん?」
手を止めて、乱れた息を整える。
「・・・やっぱり、赤井さんに、さわってほしい・・・っ」
涙がすーっと、一筋流れ落ちる。
「なんて顔してるんだ・・・」
頬に手を添えられて涙を拭われる。
それにすら反応してしまうくらい、身体中が彼を求めて敏感になっている。
「ねえ、赤井さん・・・」
「かおり、俺の顔の上に跨がれ」
「え・・・それは・・・」
「早く来い」
「でも・・・」
身体を起こしたはいいけど、顔に跨るなんて・・・
「今更恥ずかしいもないだろ」
「恥ずかしいです」
「・・・かおりらしいな」
その場に座り込み躊躇していると、腰を掴まれて脚の間に潜り込まれる。
「やっダメ!っあぁっ!あっ」
秘芽に吸いつかれ、舌で弄られる。
「あっあぁ・・・待ってあぁっ!」
散々自分で弄った後だ。すぐに達してしまいそうになり、逃げようとするが、腰を更に強く掴まれて動けない。
「あっあっあぁっ!だめ・・・イッちゃう・・・あぁっ!」
平衡感覚を失い赤井さんの身体の上に倒れ込む。
直視しなくても、大きく反り返っているアレが目に入る。
「早すぎだろ・・・」
「だって・・・ぇ・・・」
とろりと蜜が溢れて、ももへ垂れていくのがわかった。
それを指ですくわれ、侵入してくる指。
「あぁっ・・・」
達したばかりのカラダに気を使ってくれているのか、ゆっくりと動く。それが今は気持ちいい。
「あ・・・はぁ・・・」
目の前でドクドクと生き物のように脈打つ、ソレの先に口付けた。熱いソレは、口付ける度に反応して更に大きくなっていく。
舌を這わせれば、赤井さんの吐息が聞こえきて。
張り出している先端を口に含んだ。
ほんとに、大きい。咥え込むだけでいっぱいいっぱいで、唇の端が痛い。
「んっ!んー!」
再び秘芽を撫でられて、カラダがまたビクビクと反応する。