第6章 気付けば彼のことばかり
再開された強い刺激に、赤井さんの指をキュウキュウ締め付けてしまう。
声にならない声を上げながら、舌でくびれた所をなぞり、唇で包んで吸い上げる。
手を添えて一緒に動かすと、甘い溜息が後ろから聞こえて・・・カラダの奥が熱くなる。
彼の腰がゆるゆると動き始めた。
口の中を犯されているみたい。喉の奥をつつかれると、苦しい。
こういう風にされるのは好きじゃなかったはずなのに、・・・そんな行為ですら気持ち良く思えてくるから不思議だ。
秘部に挿入される指が増やされ、わたしの好きな所を突いてくる。
「んっ!はぁ・・・っあぁっあっ・・・」
思わず口を離してしまう。途端に止まらなくなる、自分のはしたない声。
「あぁっ赤井さん・・・あぁ・・・あっあぁっ!」
「離すな・・・咥えてろ」
「あぁっ!・・・あぁ・・・は、い・・・あっん・・・」
咥えろと言われても、もうまともにできそうにない・・・
彼をできる限り口中に収めていくけど、その間も指から与えられる刺激は続いている訳で。
快感に耐えながら唇と舌で愛撫を繰り返す。
・・・でもやっぱりもう耐えられない。
「あぁっ!あっあぁ・・・もう、だめ・・・ぇ・・・」
「イクか?」
「いやっ!・・・や・・・ぁ・・・まだダメ!」
自ら赤井さんから離れた。
彼の方に向き直り、局部をソコにあてる。
まだイキたくない。
もっとしっかり赤井さんを感じたい。
「はぁ・・・っ・・・いれても、いい?」
「・・・駄目だと言ったら?」
「・・・そ、んな、ひどい」
目にじわじわと涙が溜まってくる。なんで赤井さんはこういつも余裕たっぷりなのか。
「また泣きそうだな・・・そんなに欲しいか?」
身体を起こした彼に、髪を撫でられ、まぶたにキスされる。
ピタっと抱きついて肩に顔を埋める。
「赤井さんは、欲しくないの?」
「・・・欲しいに決まってるだろ・・・俺だって、もう我慢できない」
最後の方は、耳元で小さく囁かれて、耳たぶを噛まれた。全身がゾクゾクと震える。
身体を軽々と持ち上げられ、先端を入口にあてがわれ・・・触れ合ったトコロは熱くて、溶けてしまいそう。
その熱がゆっくりと押し入ってくる。
「あぁっ・・・」
奥まで沈めて、抱きしめ合う。