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エラリーの彼女【名探偵コナン】

第24章 交わらない男達の二日間


「これで暫く彼は起きません」

「ほんとにあれ、刺したの・・・?」


薄暗い部屋の中、妖しく微笑みながらまたこちらのベッドに戻ってくる目の前のこの人は、頭がおかしいんじゃないか。ちょっと理解に苦しむ。

でもわたしの頭や身体を撫でてくる手つきは恐ろしい程優しい。啄むように繰り返される口付けも、甘くて蕩けそうで・・・このまま流されてしまいたくなる。

そもそも、“沖矢昴”の彼とこんな事になるのも、かなり久しぶりだ・・・


「かおりさん・・・」

「昴、さん?」


ほんとに今ここで、するつもりなのか。

チラッともう一つのベッドを見る。そこには身動きひとつしない、金髪の後頭部と背中。


「余所見しないで・・・こちらを見てください」

「あ・・・」


視線を声の方に戻せば、昴さんの薄ら開いた目の奥から伝わる熱っぽさに・・・ドクリと心臓が跳ねる。

何も言えず、でも目も逸らせず。

再び唇が下りてきて。柔らかく唇を割って入ってきた舌に口内を動き回られれば、無意識にそれに応えてしまう。
舌を絡めて、吸われて、その内に思考はどろどろに蕩けていく。


着ていた服は首元まで捲り上げられ、下着も全て取り払われて。
昴さんの大きな手が身体中を這っていく。

乳房の輪郭を撫でられ、全体を包まれて、やわやわと揉まれ。
すぐに硬くなる先端が手のひらに擦れると、抑えていたつもりでも、小さな声が漏れてしまう。

その硬くなった所を口に含まれ転がすように舌で弄られて、ぞわぞわとと何かが身体中に広がっていく。


昴さんの着ている服の中に手を差し入れて、その背中に触れると・・・今日は何度もこうして触れたかった・・・急にそんな事を思い出す。


彼は眼鏡を脇に置いて、着ていたシャツも脱ぎ捨てた。
部屋は暗くても、彼の精悍な顔付きも、引き締まったカラダも、ちゃんと見える。

再び昴さんの背中に腕を回して、思いっ切り抱き寄せた。肌が触れ合う感触がたまらなく気持ち良い。

腿には彼の下着越しに既に硬く熱くなっている部分を押しあてるように擦り付けられて・・・身体の奥が疼いてくる。またキスを繰り返しながら、ソレの形を確かめるようについ脚を擦り動かしてしまう。

昴さんの左手が、わたしの腿を撫で回す。


「声、抑えられますか」

「っ・・・抑えなきゃ、まずいですよね・・・」
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