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エラリーの彼女【名探偵コナン】

第24章 交わらない男達の二日間


強引に上を向かされ口内を貪られ、首すじから耳の後ろをくすぐるように撫でられて・・・みるみる身体から力が抜けていき。

木の壁にもたれていた背中が徐々にずりずりと下がっていき、ペタンと床にお尻がついた。

昴さんの手が外腿を撫でて、服の裾から侵入してくる。


「すばる、さん・・・だめ」

「そんな顔で言われても説得力がありません」

「でもここは、だめ・・・」


小声でやめるよう頼む。
壁を隔てたすぐ向こう側には安室透や梓さんがいる。少し離れた所には勿論ママ達だっている。


「どこならいいですか?外の方が良かったですか」


首をフルフル左右に振る。外なんて有り得ない。


「では・・・こうしましょう」


昴さんが人差し指を立て、その先をわたしの唇にあててくる。
静かにしろ、ということか。その指を見つめていると、身体をスっと抱き起こされ、昴さんは一度閉めたドアを再びそっと開ける。

何を考えてるのか・・・そこは昴さんと安室さんの寝室だ。

身体を持ち上げられ部屋の中に入ると空のベッドに寝かされ、その上に昴さんが覆い被さってくる。

・・・外は論外だけど、これはこれでダメだろう。

部屋の端と端にあるベッドとベッドの間、その間隔は二メートル程か。
安室さんは壁の方を向いて静かに寝ているように見えるが。


いつの間にかわたしの身体は強ばって縮こまっている。
昴さんの胸を力いっぱい押し上げるけど、彼はビクともしない所か愉しそうに笑ってるんだから、もうどうしたらいいやら・・・


しばらくそうして固まっていたら、急に昴さんの体がフッと離れた。彼は立ち上がり安室透の方へ向かっていく。

そしてポケットからさっきのペンを取り出すと、安室透の首筋にその先を向け・・・多分、刺した。
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