第24章 交わらない男達の二日間
流れていた空気が一気に色濃く変わり、リビングでそのまま事に至る。
秀一さんに絆され、文字通り彼の“好きに”されて。
でもそれはもうひとつも嫌ではなくて。
どろどろに蕩けて溶けてしまいそうなくらい、甘美な時間。
何度も頂上まで連れていかれ、やっぱり彼には適わないのだと、身を持って再認識させられ。
一緒に昇り詰めると、滅多に言われることの無い甘い言葉を囁かれ、どうしようもなく胸がいっぱいになり。
力尽きてそこで眠ってしまいそうなわたしを、秀一さんは抱えて寝室まで連れて行ってくれた。
頭や背中を撫でられながら、心地良さに完全に瞼が落ちる。
この時ばかりはあの秀一さんだっていつも優しいのは、知ってる。
最後の力を振り絞って、彼の腕をキュッと掴む。
すぐに秀一さんの手が重ねられて、優しく握り返されて。
これはまだ夢の中ではないけれども。
もし夢なら、しばらく目覚められなくなっても構わない・・・