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エラリーの彼女【名探偵コナン】

第23章 暗躍する工藤夫妻


契約を終えて部屋の鍵を受け取り、工藤邸に戻ると、家の中の電気がついていて。

有希子さん達がいるからだ、とすぐに分かったけど、それを見た瞬間は自分の消し忘れかと思った。



今朝と同じように四人で食卓を囲んで夜ご飯を食べ。

明日から引っ越す準備をして、整い次第そちらに移ることを夫妻に伝えると、有希子さんはすごく残念そうな顔をする。


「せっかくこれから毎日一緒だと思ってたのにぃー・・・」

「歩いてすぐの所です。いつでも会えます」

「でも何もこんなに早く出ていかなくたっていいじゃなーい!」

「有希子、静かにしなさい」

「はーい・・・」




翌日、仕事は結局休むことになり。

朝から昴さんと大型の家具屋に来た。
まずは入口近くにあったカーテンから・・・と思ったがここで大変なことに気付く。


「昴さん・・・どれ買ったらいいのか・・・長さが分からないです」

「大丈夫です、窓の高さもドアの幅も、全部記憶しています」

「嘘!?」

「僕は長さを把握するのは得意ですから」

「そうでしたね・・・」


ついこの前もそう思ったけど・・・スナイパーならではの目測なのか、元々彼に備わってたものなのか・・・どちらにしてもすごい能力だ。


ほとんどの家具やファブリックは、わたしの好みに合わせて決めていき。

どちらにしようか迷えば、昴さんが横から的確なアドバイスをくれて。

そんなに高すぎる物は買わないけど、金額にほぼ上限が無い買い物は楽しすぎる。秀一様、FBI様、ありがとうございます、だ。


でも「ベッドだけは自分に選ばせてほしい」と言う彼が、現在ベットコーナーで周りの物より一際大きなベッドに寝そべっている。

背が高いと色々あるそうで。
日本のベッドは基本的に短い事もあり、毎日寝るベッドだけは実際に寝てから決めたいんだそう。


「かおりさんも、横に来てみてください」

「はい」


隣にちょこんと腰掛ける。


「横になってください」


腕を引かれて身体はベッドに倒される。

そして信じられないことに昴さんの腕がわたしの身体に回されて・・・


「昴さん!恥ずかしいって」

「二人で寝てみないと寝心地が分かりません。二人で寝るベッドなんですから」

「・・・もう分かったでしょ?」


すぐに一人そそくさと立ち上がり服の乱れを直す。
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