• テキストサイズ

エラリーの彼女【名探偵コナン】

第19章 伝えたいことがある


長野へ向かう当日の早朝。

かおりさんを迎えに僕は米花駅前まで車で来ていた。

沖矢昴には、新幹線で行くと彼女は伝えているらしいので、念の為駅で待ち合わせという訳だ。


車から降りて、彼女がやって来るであろう方向を目で探す。


彼女はすぐに見つかった。
綺麗な色のブラウスに、ふわっとしたスカートの裾を揺らしながら歩いているのが遠くに見えた。


“デートに見える服装で来て”と頼んだのは僕だ。
頼んだとき、彼女は少々渋っていたが・・・
(沖矢に怪しまれるのを危惧したんだろう)
でもちゃんと女性らしい格好で来てくれたようだ。

・・・やっぱり可愛い。


かおりさんが近付いて来たところで手を高く上げると、すぐにコチラに気付いたようで、大きく手を振り返してきた。

少し小走りで駆け寄ってくる彼女が、本当に可愛くて仕方ない。

ニヤついてしまいそうな顔を引き締める。

普段なら表情のコントロールなんて、意識せずとも容易にできるのに。


助手席のドアを開けてかおりさんを車に乗せた。

車を走らせすぐに高速に乗り、長野を目指す。



今回彼女に頼みたい事というのは、
かおりさんにあの事を話した日から、薄らと彼女になら頼めるかもしれないと思い始めていた事で・・・
/ 476ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp