第18章 秘密が多い私達
「あっ・・・あぁっ!ぁ・・・れい、れ・・・ぃ・・・いきそ・・・」
秘芽を弄る手まで震えてきた。
ナカも勝手に零をギュウギュウ締め付けて、まるで彼が達するのを促してるみたいだ・・・
激しく奥を突かれ続けて、もうこれ以上は・・・
「あ・・・あぁっ・・・れ、い・・・あぁ・・・い、く・・・あっ・・・っあぁっ・・・」
大きく身体を反らせて達した。
一番奥に押し込むように、欲を放たれる。
ダラりと力が抜けて、覆い被さってきた零のキスになんとか応えて。
途端に襲ってくる倦怠感も、心地良いと感じる。
「れいー・・・」
「ん・・・?」
「・・・なんでもなーい」
「うん」
行為中の快感とは全く別物だが、今のこの時間もすごく気持ちが良い。
ずっとこうしていたい・・・と思ってしまいそうなくらい。
でも、身体が落ち着いてくればくる程、そろそろ帰らないとまずいのではないかという危惧と、秀一さんに対する後ろめたい気持ちが、徐々に心の中を占めてくる。
零のことだ、きっとわたしの気持ちも見透かしているんだろう。
これに気付く瞬間は、何とも切ない。
でもその事に関しては、お互い何も言わないし、何も言われない。
落ち着いたら、身なりを整えてまた家に帰るだけなのだ。
今日は一人でタクシーを拾って帰った。
家に着く前に秀一さんから、
“遅くなるから先に休んでいろ”
とメッセージがきて。
もう少しゆっくりしてくればよかったかな・・・と思ってしまったわたしは本当に駄目な女だ。
お風呂を済ませてまた明日の朝食の用意をしても、まだ秀一さんは帰って来ず、今日は自室のベッドで眠った。