第17章 いつもの刺激的な日常
秀一さんとこのまま一緒にいたら、いつか結婚・・・とかの話も出てきたりするんだろうか。
初めてそんなことを思った。口には出さないけど。
でも、一度考え出すと想像が止まらなくなる。
結婚したらどうなるんだろう・・・まあ今だって一緒に住んでるんだし、そんなに変わらないのか。
子どもは・・・?もし男の子が産まれたら、秀一さんに似てくれるといい。
できればよく笑う子がいいけど!
いつの間にか、じっと彼の横顔を見つめていて。
秀一さんは素知らぬ顔でグラスを口に運んでいる。
それはそうと秀一さんは、例の下着をつけて待ってろって言った割には、全く身体に触れてこない。
何なら今日はスグに押し倒されるのかと思ってた位だったのに。
だんだんこっちがウズウズしてくる。
「秀一さん・・・」
「考え事は終わったか?」
「え?あ・・・はい・・・分かっちゃうんですね」
「お前は分かりやすい。でも今は・・・俺に早く抱いて欲しいって顔だな」
「うそー?そんな顔してます?」
「ああ・・・そうじゃないのか?」
そうなんだけど。どうにも気恥ずかしくて少し下を俯いていると、秀一さんの顔が近付いてきて、視界に入る。
わたしの表情を覗き込むように首を傾げてこちらを見上げてくる。
顔、赤くなってるかもしれない。
「ぅ・・・だって新しい下着つけて待ってろって言うから・・・期待しちゃうじゃないですか・・・」
「そうだな・・・見せてみろ」
秀一さんは、スっと元いた位置に戻り、腕を組んで脚を組んでソファの背もたれに背中を預けた。
脱がしてもらえると思ってたのに。
自分で脱いで誘ってみろってことなのか。
秀一さんの前に立ち、パジャマの裾を掴んだ。
「後ろを向け」
「・・・?・・・はい」
秀一さんに背中を向けて裾を更に強く握りしめる。
顔が見えない分、恥ずかしさはいくらか紛れるけど、それでも中々脱げなくてモジモジしてしまう。
「早く」
「っ・・・やっぱり、秀一さんに脱がしてほしい・・・」
「お前は・・・俺がいないと服も脱げないのか?」
「ちがう・・・」
秀一さんの手がパジャマの中に入ってきた。
脇腹に指先をそーっと這わされて、ゾワゾワとした感覚が身体を襲う。
「ほら、脱げ」