第1章 米花町2丁目21番地
「すごく綺麗です。欲情して、蕩けた顔」
今度は、触れるだけのキスをされる。
手を伸ばして彼の身体を確かめるように触れてみる。
意外と(とはもう言わないけど)筋肉質な腕、がっしりした肩、広い背中に腕を回して。
厚い胸板に顔を埋めて抱き着く。
「かおりさん、顔を上げて」
上を見ると唇を奪われ、待った無しで舌が差し込まれる。
先程よりも激しく、貪られるようなキスに身体の中心がどんどん熱くなっていく。
太ももをやわやわと揉んでいた彼の手は、徐々に服の裾から内側へと侵入し、お尻や腰を撫で回している。
裾がめくれあがりそうになり、思わず手で抑えると、それを制されて。
「見せてください」
手をどかされ、ワンピースはスルッと脱がされてしまい、下着だけになる。
「綺麗です・・・」
耳元で囁かれ、耳たぶを優しく噛まれる。
「あ・・・っ」
「ベッドに行きましょうか」
コクリ、と頷くと、身体を持ち上げられてベッドに運ばれる。
奥へ倒され覆いかぶさってくる沖矢さんに、心臓がドクドクと音を立てて煩い。
再び唇が近付く・・・でも中々キスしてもらえなくて。
もどかしい。
強請るように彼を見つめると、また声を出さずに笑われ、やっと唇が落ちてきた。
手が首筋を撫でて降りていき、下着の上から形を確かめるようにゆっくりと乳房全体を揉まれる。
「もうここ、硬くなってます」
乳首の周りを丸くゆっくりと撫でられて。先端がどんどん硬くなって下着を押し上げているのが自分でもわかる。
「やだ・・・ぁ・・・んっ」
「嫌ですか?」
「ん・・・きもちい・・・」
そっとブラを取り払われ、先端に口付けられた。
優しく唇で包まれて、舌でゾロりと舐め上げられる。
軽く吸われて硬くした舌先で弄られるともう声が我慢出来ない。
「あぁっ・・・ぁっ・・・あ・・・」
沖矢さんの手は腰をなぞって、太ももへ。
脚を開かれ、内ももにたくさん口付けられ。
「かおりさん・・・こんなにして・・・」
「あっ・・・あ・・・あぁ・・・」
下着の上から秘部をそっと撫でられて、自分が物凄く濡れていることを自覚させられる。
「あぁっ・・・んっ・・・ぁ・・・」
勝手に腰が揺れて、沖矢さんの指を気持ちいい場所へ導こうとしてしまう。