• テキストサイズ

エラリーの彼女【名探偵コナン】

第11章 再会する彼ら


かおりをベルモットと接触させないよう、ライブ会場に行かせなかったのに、目を付けられたかもしれないとはどういう事だ。



翌朝、眼鏡のボウヤを家に呼び、降谷くんに電話をかけてもらった。

降谷くんは今日ポアロに居るようだから、すぐに話は聞けそうだ。

すると向こうもボウヤに聞きたかったことがあり、ぜひ会って話がしたいと言われたそうだ。


小さな身体のボウヤをあちこち走らせるのは申し訳ないのだが、早速ポアロに戻ってもらい、降谷くんと話を終えたらまたこっちに来てもらうよう頼んだ。



そして、ボウヤが再び家にやって来た。
ちなみにかおりは自室で待機させている。


「何度もすまんな」

「いいよ、赤井さんやかおりさんを行かせる訳にはいかないから・・・」

「で、降谷くんは何と?」

「ベルモットがかおりさんを本当に狙うかどうかは分からないけど・・・狙うとしたら、安室さんを脅して自分が有利な立場になる為の材料にするんだろうって。もしそうなったときに、ベルモットの脅しに対抗出来る彼女の弱点になる情報はないかって・・・FBIにも聞いてくれってさ。それから・・・しばらくかおりさんを、公安が管理するセーフハウスで匿いたいって・・・」

「成程・・・」


降谷くんにとってもかおりは相当大事な存在なんだろう。

かおりをセーフハウスで匿いたいのは、ゼロに身を置いている彼なら当然な考えだし、むしろ有難い話だが。

かおりを降谷くんの良いようにされるのではと思うと気が気でない。

・・・この家に居ては駄目なのか?沖矢昴では頼りにならないか。まあ、FBIの俺が見張っている、とは言えまい。


ベルモットの弱味と言えば・・・彼女の正体がシャロンであり、何らかの作用で身体自体が若返っていると思われる事だが・・・

それを降谷くんは知っているのか。

しかしそれを伝えていいものなのか。

おそらくこのボウヤの身体にも、同じ作用が起こっていると俺は考えている・・・


「かおりと相談させてくれ」

「うん」

「ちなみにボウヤはどうするのが一番だと思っているんだ?」

「ボクはね・・・」




ボウヤの考えも聞いて、かおりの部屋へ向かった。
/ 476ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp