第9章 今夜の予定は?
裸になって、再びキスを繰り返す。
零の手がわたしの肌を撫でてくる。触れられた所から熱を帯びていくように熱くなっていく。
「こっちも、柔らかくて好きだけどな」
乳房を掴まれて、硬くなり始めた先端をそっと舌で舐め上げられた。
「あぁっ・・・」
「でもココはすぐ硬くなるよな・・・可愛い」
片方はクニクニと摘まれ、反対は吸われて硬くした舌で弾かれる。
「あっ・・・あぁ・・・」
零の髪に指を通して、身体を捩らせる。
手が身体をなぞり、下へ降りて、秘部に到達すると、クチュ、と水音がして・・・恥ずかしい。
「もうとろとろだな・・・」
「や、だ・・・あぁ・・・」
指先で表面をやさしく撫でられる。
でも一番敏感な所に届きそうで、届かないのがもどかしくて・・・腰が浮きそう・・・
「はぁ・・・っれい・・・んっ?」
すると急に唇を塞がれた。
階下から物音が聞こえ、さっきの女性の声が。
「失礼します。お皿下げに参りました」
後片付けに入ってきたのだ。ここは二階だから、まずこの状況がバレる訳はないんだけど・・・心臓がバクバク動く。
「はい!ごちそうさまでした!お願いします!」
今のは零の声。なんでそんな平然としてられるのか。
階下からはカチャ、カチャと、食器を重ねる音がする。
「声出したら聞こえるからな」
耳元で囁かれる・・・嘘だ・・・
「・・・ちょっと!やめて!」
小声で抵抗の意を示すが、彼は蜜の絡んだ指先で一番敏感な突起に触れてきた。
口をキツく閉じ、奥歯を噛み締めて、襲ってくる快感に耐える。
零は、楽しそうにこちらを見下ろしている。
そんなに、したら、ダメだ・・・まだ、階下では音がしている。
彼の腕を強く掴んで頭を横に振るが、彼の口角が益々上がるだけで。
中に指が侵入してくる。指が動く度にクチュクチュと響く音が、いつもよりハッキリ聞こえて、恥ずかしすぎてもう泣きそうだ・・・
そんな気持ちはお構い無しなんだろう。ついに零の指がわたしの好きな所を刺激し始めた。
もうダメだ・・・
同時に秘芽も弄られて、カラダが震え出す。
「もう、イきそう?」
また耳元で囁かれる。
返事なんてできない。代わりに何度も頷く。
目尻から流れた涙を舌で拭われて、口付けられて、そのまま・・・達した。