第1章 こども
ズボンのゴムをぐっと広げて、そろそろと下ろした。
パンツ見えちゃう、ってところまで下げて、有ちゃんを見た。
有ちゃんはジッとボクの方を見てる。
はずかしいよ。
なんでこんなことしなきゃいけないんだ?
ノロノロしてたら有ちゃんに「早く」って言われたから、ボクはしかたなくズボンを下までさげて、ぬいだ。
長そでシャツとパンツっていうカッコで、ボクは有ちゃんの前に立った。
はずかしくて死にそうなのに、有ちゃんは
「パンツもぬいで」
と言った。
また泣きそうになってきた。
でも、有ちゃんの言うことは聞かないといけない。
後ろを向いて、ボクはパンツもぬぎ始めた。
少しずつ、ボクのおしりが有ちゃんの前で顔を出す。
有ちゃんは今、ボクの体のどこをみてるんだろう。
見られてるってことだけが分かって、体がすごく熱かった。
ボクはいつの間にか、マラソンの後みたいにハアハア言ってた。
やだよこんなの、はずかしいよ。
ボクはゆかに座りこんで、ようやくパンツをぬぎ終わった。
ちんちんを手で必死にかくしながらハアハアしてたら、いつの間にか有ちゃんがボクの横まで来ていた。
「こっち向いてよ」
「ヒャッ」
ビックリしたビックリした。死ぬかと思った。
「ねえ、見せて」
「有ちゃ、ねえ、も、もうやめよう…」
「やめない。私の言うこと聞くって言ったでしょ」
「でも…」
「ヨシくん、私のこと好きなんでしょ?」
有ちゃんは上目づかいでボクを見た。
「私がヨシくんにえっちなことしてあげる。うれしくない?」
「えっ」
「私が、ヨシくんをしゃせいさせてあげる」