お兄さま代わりに近衛隊に入ります?【神宮寺レン】 R18
第1章 強制送還
そう言われ女としての道を立たれたと再実感しながらも
「…はい。 好奇心でこのようなことをしてしまい申し訳ございません父上。 直ぐに部屋に戻り着替えます。」
そう言い部屋を逃げるように出た。
レオンの部屋に行き自分とは違うコロンの香りを嗅ぎながら髪飾りを外す
この髪も少し切らなくては格好がつかない
いつもは手伝ってくれるメイドを呼ぶわけにも行かず後ろ手に四苦八苦しながらコルセットを緩める
窮屈に締め付けられた腰周りが解放され剣術の時に使っていた胸潰しをキツめに使う
シャツを着て鏡を見てコレぐらいかと思いこの胸にも慣れなければそう考えながらも支度をしているうちに晩餐の時間になり顔を出すと母と妹の驚いた顔と悲しそうな顔混在していた
それから出立の日まではあっという間だった
考える暇もなく稽古に励みただひたすらにレオンとしての道を歩んだ
それはまた家族も同じように
「…お兄様....行ってしまわれるのね」
「あぁ リア 強く生きなさい 父に負けないように じゃあな」と少し気の弱い妹に声をかけると荷の確認が済んだのか従者が声をかけてきた
「ご出立のお時間でございます レオン様」
「今行く」
馬車を背に
「では母上、リア行ってまいります お元気で」
と挨拶をし乗り込む