第1章 強制送還

私としては家名が大事のもわかるが私は私が一番大事なのだ
言わせておけばいい気にと思い反論する

「ですが！」と口を開いた途端わかっていたように被せられる言葉
「くどい。なんのためにお前に剣術を習わせたと思っている。我が家の全てを次ぐレオンに何かあった時のため。
一時を騙せればそれでいい2年ほどしたら体を壊したとか言って戻ってきなさい。使えないものはお側に入らないから暇をくださる。 そうしたら婿も用意しておいてやる。その間に爵位のことなどは陛下と話し合うから今だけ我慢するんだ」

そう言われ
「2年我慢すれば良いのですか。」
と聞くと

「あぁ その通りだ」
と言うので
「誰かサポートしてくれる人は?」と聞くと
「いない」と帰ってくる

結局は私にはイエスしか返事の道がないと実感し
「…わかりました けれど婿はいりません。」
と答えると
「なに?」
と驚いたように目を見開いた父が返してくる
「その代わり二年のうちに必ず犯人を見つけて下さい。レオンは少なくとも人として家族として接してくれた私の兄の敵を必ずとると約束して下さい。」
私が飲む代わりに唯一つける条件
自分が一番可愛いのだその間に兄を殺した犯人に殺されないように頑張るしかないし恋も知らない私は誰かのものにもなりたくない。
道具にされるぐらいなら逃げる