お兄さま代わりに近衛隊に入ります?【神宮寺レン】 R18
第2章 出逢い
うわー噂は本当だったのね。
そう思いながらも覗きみたいに思われたらやだしと思いその場を去ろうとするとガタンと剣の鞘が本棚に強く当たり前大きな音が立つ
しまった....
そう思った頃には遅かった
「きゃああぁあ」
と言う女性の悲鳴と
「誰だ!」
と言う殿下の声が図書館に響く
構造上響きやすい空間になっているので私の立てた音も2人の睦言も良く響く
あーあ...面倒なことになった
そう思いながらも顔を見せるしかない私はそっと前に出る
「失礼致しました。まさかこんな所でお会いするとは。本日は非番でしてこのような姿でお許しください」
そう言っている間に逃げ出すメイド
それを横目にはぁっと溜息をつき
「君のせいで今日の獲物を逃した どう責任を取る?」
という殿下に
「それは大変申し訳ないことを致しました。ですが陛下このような目立つ場所でいたすのは如何なものかと」
そういうと
「その通りですよ 殿下 下働きのものに手を出されたと他のものに知られれば婚約者様に顔が立たないではありませんか」
そういう声の主を見ると
「なんだ ばあやか 最近いい所で邪魔ばかり入ると思ってたけどばあやの仕業か」