第2章 個性把握テスト
よく晴れた春の日
真新しい制服に身を包み、一直線で祖母の居るリビングへ。
『おばあちゃん、変なところない?』
「大丈夫よ。よく似合ってるわ。」
微笑みながらとても嬉しそうに私を見つめる
『入学記念に一緒に写真撮ろうよ!』
私はいいわよ。と少し恥ずかしそうな祖母と一枚写真を撮る。
うん、なかなかよく撮れている。
高校生になり新しく買ったローファーの光沢に新鮮な気持ちになる。
中学入学のときに買ってもらった一足のローファーは、三年間でボロボロになってしまった。
足は第二の心臓なんだから靴はちゃんといいものを。という祖母の教えもあり大事に履き続け、成長とともに足のサイズが変わったことなどから新品を買ってもらったのだ。
うちは決して裕福ではないので新学期となり、金銭的に祖母にはとても負担をかけてしまっていたと思う。
「零―、迎えにきたぞー。」
同じようにまだパリッとした制服を身にまとい、鋭ちゃんが玄関を開けた。
祖母に挨拶をしたところ、二人とも並んで。とセコセコと私たちを移動させ、表札の前で一枚の写真を撮ったのだった。
春休みの間に見慣れるようになった幼馴染の赤髪が、あの日二人で研究した髪型になっているのに気づく。
春らしい爽やかな風が吹き、ヒーローへの道に一歩を踏み出した。