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シカマル と めんどくせぇ恋

第7章 真実


次の日
ガラガラと朝早く入ってきたのはシカマルだった。
「よォ」
「おはよう」
と返すけど実際気まずい。人前で泣くのは木の葉崩しの一件以来だったし、何よりも『すき』という気持ちが出そうで凄く怖い。
「体平気なのか?」
「うんありがとう。」
シカマルにひとつだけ聞きたいことがある。
「ねぇどうして私の幻術に、かかったのに直ぐに追いかけて来れたの?」
ずっと、気になってた。どうして?あなたの大切な人が目の前で椿の花が散ったように死んでいく様子を見たはずなのに。
「あぁ、1人だけ大切な人が死んでいく姿を見なかったからな。」
えっ?誰だ?1人だけ?私がかけた幻術は、奥田
一族特有のものだ。相手の脳内にある術者以外の特定の人を残虐な方法で殺されていくのを観される。この幻術が効かないのは、この忍界でも数少ないと考えられる。
私の長考が入ってしまったのをシカマルが見据えて口を開く。
「マリ、お前だよ。」
「えっ────」
「お前が、悪い方向に変わるのも怖い。木の葉が帰る場所じゃなくなるのも怖い。話せなくなるのも怖い。お前が死ぬのはもっと怖い。」
「シカマル···」
「マリ、俺はお前が───」
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