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貴方の甘い残酷な愛〖進撃の巨人 リヴァイ〗

第5章 新しい生活







「あぁ、はい。もう十年くらいの付き合いですけど…それがどうしたんですか?」



「それなら好都合だ。来い。」



「?わ、分かりました…。」



意味深な兵長に着いていくと、辿り着いた場所はななが寝ている兵長の部屋だった。


入れ、と言われた俺はすぐさまななを確認する。


とんでも無い量の汗をかいているようだ。



起きる気配は全くしないが、うなされている。



「見た通り尋常じゃねえくらいの汗だ。この状態が続けばシーツどころかマットまで汗が染み込む。」



「はぁ……。」



自分のベッドが人の汗で汚れるのが嫌って事か?


俺ならこいつの汗なら染み込ませたまま置いとくけどな。



何が言いたいのか分からず考えていると、兵長が俺に持っていたタオルを投げてくる。



「てめぇがこいつの体を拭け。」



「は?!」



投げられたタオルをキャッチした俺は唖然とした顔で兵長を見る。



この人は何を言っているのだろうか。



「ふ、拭けって言われても…兵服着てるじゃないですか…。」



タオルを畳みながら戸惑いを隠す。



「脱がせばいいだろ。」



「ッ……!」



さすがにその生々しい言葉を聞くと戸惑いは隠せない。


また視線を戻すと、兵長は扉の柱にもたれかかって満足気な顔で腕を組んでいた。



「何で俺がッ!ペトラさんに頼めばいいでしょ!」



「お前はペトラを起こしてまであいつの汗を拭かせるのか?」



「あ……ペトラさんもう寝てるんですね…。」



それは出来ない。俺のせいでリヴァイ班にこんな場所にまで付き合わせている。



「無理にとは言わねぇが、俺がやるよりお前がやった方がいいと思ってな。」



試してるのか…?



兵長は俺がこいつの事を好きなのは知っている筈だ。


俺をガキ扱いしたくてわざとやらそうとしてるのか、本気で言ってんのか。



どっちでも良いけど、他の男にこいつを触らせるぐらいならやってやるよ。



「分かりました…。」



そっとななに近付く。


フゥっと軽く深呼吸をして、兵服のボタンに手を掛ける。


が、これを外すと肌がさらけ出してしまう。



そう思うと腕が震えて上手くボタンを外せない。







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