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貴方の甘い残酷な愛〖進撃の巨人 リヴァイ〗

第4章 入団式







次の日、予定していた時刻より早めに入団式が行われる事になった私達はいつもより早めの朝食を摂っていた。


その時間が早まった理由は、旧調査兵団本部へ一刻も早くエレンを移動させる為のものだった。
勿論、特別組織班や全団体の幹部の者にしか知らされて無い。


昨日はさすがに疲れてたのか、部屋でミカサが眠っていたのを確認した後、意識が飛ぶようにミカサの横で寝てしまった。

今日で大部屋も最後だ。


いつ帰ってこれるかも分からない状態が続くだろう。
ミカサも、勿論アルミンも居ないその場所に行くのは、エレンが居るからと言っても少し躊躇うものがあった。


昨日は兵長にあんな情けない場面を見せてしまったし、出だしからこんな状態で本当に大丈夫なのだろうか。


そんな事を思いながら食堂でミカサと食事を摂っていたその時。



「なな!」


アルミンが焦った様な顔で走って来る。その後ろでジャンがやれやれと言った感じで付いてきている様だ。


「アルミン!元気そうで良かった。」


アルミンはその言葉を無視し、どこも怪我は無かったのかと言わんばかりに私の身体中を確認している。


ミカサからアルミンが危ない目に遭ったと言う話は聞いていたが、自分より私の心配をしてくれている姿に自然と頬が緩んだ。



「だから…大丈夫っつったろ。」


ジャンが溜息混じりに呟きながら食事をテーブルに置き、私の横に座って来る。



「怪我してるじゃないか!!」



アルミンの思わぬ声にビックリした私はアルミンの視線へと目を向ける。


あぁ…肘か。



「大した事無いよ。巨人とやり合ってる時に付いた傷じゃ無いし。」


私の腕をキツく握るアルミンの手をソッと退けながら促す様に説明する。


ミカサはもう慣れている感じだったが、ジャンは勿論私の怪我よりアルミンの初めて見る様子に目を丸くしていた。


「じゃあいつ付いたって言うの?!僕が居ない間っ」
「いいから、座って。」


ミカサに言葉を遮られたアルミンは、無理矢理腕を引っ張られ席に座らされる。


「アルミンありがとう。心配掛けてごめん。でも本当に大丈夫だから!」


シュンとなったアルミンに心配させない様に微笑む。


「ご、ごめん取り乱して…。でも、ななが無事で本当に良かった…!」




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