第4章 1人じゃない
料理ができ彼女を起こそうとベットへ行く。
彼女はぐっすり眠っているようだ。
(それにしてもこの前一緒に飲んだ時も思ったが綺麗な顔をしているな…こんな隈を作ったら台無しじゃないか)
降谷は彼女の髪を撫でようとした。その時
彼女がぱちッと目を開けた。
「すみません、寝すぎました」
彼女はすぐさまベットから降りた。
もっと見ていたかったのに、降谷はふとそんなことを思った。
机の上にはオムライスとサラダが並べられていた。彼女は澄ました顔をしている。
「これ降谷さんが作ったんですか?」
「あぁ。これでも料理は得意でな」
早く食べろ、冷めるぞと言えば彼女は手を合わせ
「いただきます」
一口食べてから彼女の表情が変わった。
「お、美味しいです…」
なんだか悔しそうな顔をしている彼女を見ていると笑えてきた。