第7章 初仕事は大阪城
幸「葵殿!佐助!気を付けるのだぞ!!」
[うん、ありがとー]
佐「旦那もしっかり留守番頼むよー?」
私達は甲斐を出た。
ー大阪付近ー
今は大阪に向かって移動中だ。武田に入る前はあっちこっち行ってたからな~、甲斐から大阪なんて軽いもんだよ~。
しかし今はそんなことより・・・
[・・・・]
佐「・・・・」
き、気まずい!!何この沈黙!
いや、私が佐助に変な態度とっちゃったのが原因なんだけど・・・それでも気まずい!!何か話題・・・駄目だ無い!!
佐「あのさ、葵ちゃん」
佐助が口を開いた。
[はいっ!?]
びっくりして声が裏返った。
佐「さっきの事なんだけど」
[う、うん・・・]
やっぱりそこかぁあぁ!!佐助絶対怒ってる!あぁあぁごめんなさいぃ!
佐「葵ちゃんが言いたくないなら無理に聞かないけど・・・俺様にも話せる時がきたら話してほしいな~なんて」
佐助は照れくさそうに笑った。
[佐助・・・]
何でそんなに優しくするの、何でそんなに優しく笑うの・・・さっきから心臓がバクバクいって止まないよ。