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【C翼】若林くんと補習で同じ教室になった件 他【短編】

第1章 補習初日のお話し


 補習の授業は全部で7日間ある。今日の先生は当たりだったのか、雑談も交えて授業をしてくれた。そのおかげもあってか、ドリ子も若林も気楽に授業を受けることが出来た。
 11時半になり帰り支度をしていると、若林が話しかけてきた。
「今まで同じクラスになったことなかったよな。夢主さんが話しやすい人でよかったよ」
 若林の表情は最初に見たときよりもやわらかくなっていた。ドリ子自身も噂に聞いていたよりも、ただの"早熟な"男の子だということが分かって印象は良くなっていた。最初は恐い人だと思ったとドリ子は正直に言ってみた。
「はァ? 俺が女嫌いだって? 逆だろ。俺が井沢達と一緒にいてると、邪魔そうに俺を見てくるのは女子達の方で、むしろ俺が女に嫌われてる側だぜ」
 若林は鼻で笑うように失笑した。
「気を付けて帰れよ。明日もよろしくな」
 優しくドリ子の肩に手を置いて、そのままスポーツバッグを片手に若林はサッカー場へ去って行った。
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