【C翼】若林くんと補習で同じ教室になった件 他【短編】
第1章 補習初日のお話し
お盆が終わり、小学6年の夏休みもあと2週間を残すころ、ドリ子は補習を受けに学校へ向かっていた。1学期に1週間以上学校を休んだ生徒に対して補習があるのだ。この補習というのも絶対参加というわけでもなく、参加しなければ成績や内申に響くというもので、基本的に参加は自由だ。
盲腸でたまたま1週間学校を休んでしまったけれど、自分以外に他に誰が学校に来るのだろう。先生とマンツーマンで授業を受けることになるのだなあとドリ子は憂鬱になった。
学校へ到着し、教室の扉を開けると、自分以外にも補習を受ける人がいるらしく、前から二列目の机にスポーツバッグが置かれていた。