第2章 2Qー異名と×××
最初に口を開いたのは男子バスケ部のマネージャーさんだった。
「………期待の新人ですね!!ありがとうございました!!
では、私たちとこの五人が待っていますので入部希望者は………」
キセキの世代(黄瀬抜き)に見られていることも気にしない。
バスケ部員がこちらを驚きの目で見ていることも気にしない。
一年生の方に視線を向けると、心底驚いてますという表情をした美祐ちゃんが見えた。
仲良くなれると思ったけど…。
私のこの気持ち悪いバスケを見たら離れていっちゃうのかな。
今までの友達もそうだったから。
一筋の涙を流し私は体育館を後にした。