第15章 15Qー現実逃避
私は本当に死んでしまうのではないか。
そう思ったときそ自分の口から咄嗟に出た言葉。
「…ャ…テツヤ…。」
この世界に来ていつも助けてくれた人物。
この声は届かないかもしれない。
でも何故か私はテツヤの名前を呼んでいた。
しかし私の声は自分でも驚くくらい小さくて。
最後にバスケ出来たしまあいっか……。
そう思ったとき
バタンッーーー
「…名前!」
朦朧とする意識の中聞こえたその声。
目を開けるとぼんやりと見慣れた水色が視界に入る。
ここは天国か何か…?
その直後、私は意識を手放した。