第13章 デスゲームの終わり
『違うっていってんだろ、しばかれたいのか』
菊岡「いやあ、青春っていいね」
めんどくさい
『そうですね、うっとうしいから帰れ』
菊岡「後日、話は聞くよ?」
『しょうがないですね』
菊岡「君のボーイフレンド君は知っているのかい?」
『知ってるもなにも、世界樹攻略を手伝ってくれた一人です
カルマがいなきゃ、世界樹の上には行けなかった』
菊岡「なら、カルマ君にも話は聞くよ?」
カルマ「わかりました」
菊岡「じゃあ、お幸せにね」
菊岡さんは帰っていった
カルマ「本当に大丈夫?」
『うん、大丈夫、こっちでナイフ向けられたの始めて』
カルマ「・・・鈴があそこで止まってくれてよかったよ」
『カルマの声が聞こえてなかったら、また、人を殺すところだった』
そう言って、自分の手のひらを見つめる
『止めてくれてありがと』
カルマ「・・・あっちとこっちは違うからね」
外を見る・・・・ロイ、これでいい?、君との約束守れた?
そう心の中で問いかけたとき
窓にアリスとロイがこちらに手を振っている気がした
これで本当に終わったんだ・・・・ありがと、ロイ
カルマ「鈴?」
『・・・・何?』
カルマ「外になにかあるの?」
『アリスとロイがこっちに手を振ってる気がした』
カルマ「・・・そっか」
『夢じゃないんだよね?』
カルマ「夢じゃないよ」
カルマに体を預けて体から力をぬく
そういえば、須郷の持ってたナイフに血がついてたのって
『・・・もしかして』
カルマ「鈴?」
私は和人に電話をかけ始めた
和人「はい」
『和人?私、鈴』
和人「どうした?」
『そっちに須郷来なかった?』
和人「何でお前が知ってるんだ」
『今、学校にいるんだけど教室で待ち伏せされてナイフで殺されかけた
その時、ナイフに血がついてた』
和人「なるほどな、俺もアスナの病室の駐車場で待ち伏せされてたんだ」
『大丈夫なの?』
和人「ああ、手と頬を切られたけどたいしたことじゃない」
『キリトじゃなくてアスナのことを聞いてんの
誰がお前の心配なんかするか』
和人「後で覚えてろよ」
『そうやってしゃべれてる時点で大丈夫でしょ、で、アスナは?』