第12章 最終決戦
遠ざかってた感覚が一瞬ですべて接続されたみたい
私は体に力を入れて少しずつ立ち上がった
――――――――あの世界の刃はもっと重かった、もっと痛かった
それに比べたらこんなのなんともない‼️
須郷「みょうなバグが残ってるなぁ」
そう言って私を殴ろうとした、私はその手を掴んだ
そして音声コマンドを放った
『システムコマンド、スーパーバイザー権限変更
ID«オベイロン»をレベル1に』
私達の重力が元に戻った
須郷がぎゃんぎゃんわめいてる
しかも、自分のことを王だってさ
『そうじゃないでしょ?お前は盗んだ、世界を、住人を‼️
盗み出した玉座の上で独り踊っていた泥棒の王よ‼️』
須郷「こ、このガキ、僕に、僕に向かってそんな口を
後悔させてやるぞ、その首をすっ飛ばして飾ってやるからな」
須郷がコマンドを口にするが何も起きずに須郷がわめく
―――――――――――なんて見苦しい
『キリト、アスナをお願い』
キリト「わかった」
アスナをキリトに任せて前を向く
『システムコマンド、オブジェクトID«エクスキャリバー»ジェネレート』
伝説の剣が落ちてくる、それを須郷に投げる
そして私は剣を須郷に向けた
『決着をつける時よ、泥棒の王と鍍金の勇者の‼️
システムコマンド、ペイン・アブソーバをレベルゼロに?』
須郷「な、なに」
仮想の痛みを無制限に引き上げるコマンドを開きゼロにした私の行動に、
須郷の顔に動揺の色が走って、後ずさる
『逃げるな、あの男は、どんな場面でも臆したことはなかった‼️
あの、茅場晶彦は‼️』
須郷の顔がさらに歪んだ
須郷「か、かや、茅場‼️また、あんたが邪魔するのか‼️」
須郷は剣をふって叫ぶ
ようするに茅場が羨ましかったのか
『あんたじゃ、茅場の足元にも及ばないだろうね』
須郷「ガキ、このガキが、ガキがあああああ‼️」
私に振りかざした
私は間合いに入り須郷の頬を切ってやった
須郷「アツッ‼️いっ、ああああ‼️」
その悲鳴をあげる姿は、怒っている私にたいして
さらに怒りを倍増させるには充分だった
こんな奴に、こんな奴に、アスナがキリトが2ヶ月の間
苦しめられたと思うと腹が立つ