第2章 転入の時間
~カルマside~
俺はいつもどうり隔離校舎への道を歩いている
今日は転入生が来るらしい、しかも、A組からの...
『どうせろくなやつじゃないだろうな~』
いつもよりは早めに向かってる
遅刻してることに変わりないけど
半分ほどのぼったら女の子がいた
下を向いてて顔が見えないけどたぶんあのこが転入生だろう
『とっくに遅刻の時間なのに何してんだろう?』
俺は、その子に話しかけた
『なにしてんの?』
「・・・・・・」
下を向いているから何を考えているのかもわからない
『無視?』
「・・・・ほっといて」
彼女の声は凄く綺麗で背中が震えた
気づかれないように平然を装う
『とっくに1時間目はじまってるけど?』
「・・・・知ってる」
『なら、なんで教室に行かないで
こんなところにいんの?』
「見て分かんないとかお前の目どうなってんの?
病院行けよ」
・・・・・・・わかるわけなくない?
『なに、けがでもしたわけ?』
「・・・・・体力がなくなっただけ
・・・・もういいでしょ、ほっといて」
声音からうっとうしがられてるのがわかる
『どんなけ体力ないわけ』
「あんたみたいな一般人には私のことなんて、わかんないよ」
『君は一般人じゃないの?』
まさか、殺し屋?
「..........一般人だけど(今は)」
『矛盾してない?』
意味わかんない
「そんなことよりはやく教室にいった方がいいんじゃない」
『君は?』
「さっきの話聞いてた?
歩けないって言ったんだけど」
『そっか...』
そりゃ、歩けないか
なら、運んで上げよ
「きゃ!」
『へ〜可愛い声も出せるんじゃん』
声だけで凄いかわいい////どんな顔してんのか見てみたい
「おろせ!私に触るな!」
凄い抵抗してくるな
あれ?体震えてない?
「お願いだから、触らないで」
っ‼️泣いてる
進んでいた足を止めて、下におろして、抱きしめる
「いや!離して!」
『大丈夫だから、落ち着いて』
少しでも安心して欲しい、そう思いながら背中を撫でる
『落ち着いた?』
「・・・・・・・」彼女は黙って頷いた