第5章 罪の時間
『私も勢い余って1人殺した時に恐怖で動けなくなって
自分が狙われたことに気づかなかった
切られかけた私を庇ってそいつは死んだの
そのあとは、正直覚えてない
仲間から聞いた話しだと敵を片っ端から殺したらしい』
本当になんてことしたんだろう
『私は殺した人間の名前も顔も知らない
何で、私なんかが生き残っちゃったんだろう?
一体、どれだけの人の命を奪えば気がすむのかな?
こんなことになるなら、一番最初に襲われた時に死んどけばよかった』
本当に生きてることが・・・・・恥ずかしい
『幻滅したでしょ?人殺しなんて』
涙をぬぐった時にいきなり抱き締められた
『っ‼️』
カルマ「泣いていいよ」
『・・・え?』
カルマ「我慢しなくていいよ、辛かったでしょ?
気づいてあげられなくてごめん
それから、俺はずっと鈴の味方だから」
『私、なんかの?』
カルマ「そんな言い方しないでよ」
『・・・・うあああああ‼️』
そのあとは声をあげてなき続けた
~カルマside~
鈴の抱えていたものは俺が思っていたより
辛くて、重いものだった
一人で頑張ってた、一人で抱えてた
でも、これからは一人で抱えなくても俺が一緒に背負うから
~カルマside終了~
『泣きすぎて目が痛い』
カルマが私の目元を手で優しく撫でて抱き締めてきた
カルマ「・・・・これからはさ、俺が一緒にいるから
鈴の心の一番側にいるから
だから、頼って、俺のこと」
『・・・・ありがとう
でも、このお話、まだまだ続くんだな、現在進行形で』
カルマ「え・・・・」
『本当に何で私達ばっかり』
・・・・・アスナ
カルマ「どういうこと?」