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転校生はSAOの英雄でした

第5章 罪の時間




目を覚ましたらカルマが寝ていた


カルマを私の膝の上に寝かせて頭を撫でながら


カルマが起きるのを待った


今日の3時半にアルブヘイムでキリト達と待ち合わせをしている


皆、私のことを最強っていうけど私は強くない


自分のせいで死んだ人間が何人いたか


『アスナ・・・・何で私達なの』


カルマ「大丈夫?」


『!!カルマ、起きたんだ』


カルマ「うん、そんなことより泣きそうな顔してどうしたの?」


『そんな顔してた?』


カルマ「うん」


そう言って私の頬を包み込むように撫でた


『・・・・何でもないよ』


なんとか笑顔をカルマに向けた



カルマ「・・・・・無理して笑わなくていいよ」


『え......』


カルマ「言いたくないなら言わなくてもいいから

    無理して笑うのはやめて」


『....カルマは優しいね』


カルマ「そんなことないよ」


・・・・少しだけ話してみようかな


『少しだけ話、聞いてくれる?』


「うん、鈴が話してくれるなら聞くよ」


本当に優しいな・・・


『私ね・・・・人を殺したの』


カルマ「え・・・」


『それも何人も』


自分が殺した人達を浮かべる


『・・・・まずは家族、お母さんとお父さんとお兄ちゃん

 4人でいるときにいきなり襲われちゃったんだ

 麻痺毒で動けなくなっちゃって、かい毒できるのは1人だけだった

 3人は迷わずに私に使ったの

 そのあと、自分が殺されかけた恐怖でいっぱいになって

 1人だけで逃げ出した』


涙が流れてきた


『私がその場に残って戦っていれば絶対に勝てた相手だった

 なのに、逃げ出して、見捨てた

 われにかえって戻った時には遅かった、皆殺されてた』


カルマが私の涙をぬぐって頬を撫でた


『こんなの私が殺したも同然

 きっと、私のことを恨んでる』


・・・・・ごめんなさい


『次にパートナー、3人を殺した人達はね、元々人殺しの集団だったの

 その人達を投獄するためのチームが組まれて

 私達もそこに参加した

 でも、どこから情報が漏れたのか

 戦闘になって、お互いに殺しあった』


あれは、地獄だ


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