第2章 転入の時間
『あり、はあ、がとう、はあ、はあ』
カルマ「体力ないのに無茶するから・・・」
『へ、はあ、いき、はあ、はあ』
殺せんせー「・・・・・・烏丸先生は本気でしたが
有澤さんはまだ本気を出していませんね?」
全員「「「っ‼️・・・・」」」
・・・・・殺せんせーは気づいちゃったか
カルマ「殺せんせー、鈴は十分全力だったんじゃない?
動けそうにないし」
殺せんせー「どうですか?有澤さん」
手加減はしてないハンデはあるけど
『手加減はしてませんよ
ただ、ハンデはあったけど』
殺せんせー「ハンデ、ですか?」
『このナイフは烏丸先生にとって使いなれてるでしょ?
でも、私はこんな貧弱で軽くてリーチもない
こんな武器は初めて持ちましたよ』
殺せんせー「つまり、武器のせいで本気が出せなかったと?」
『ま、そういうことですね
この武器は私好みじゃない
それに、2年間も寝たきりで体力もないって言うのが大分ね
今もカルマに支えてもらってやっとですよ』
これだけの戦力差で先生は負けた
『・・・・・・私は本来ここまで弱くない』
ま、十分戦えるってのがわかってよかったけど
『それに先生は致命的なミスをしてたので殺りやすかったですよ?』
烏丸「ミス?」
『私に情報を渡したことですよ』
烏丸「どういうことだ?」
『・・・・・わかりませんか?』
烏丸「情報を渡した覚えはないが?」
『戦闘前にあからさまにしてくれてましたよ?
ねえ、カルマ?』
カルマ「いや、俺も分かんないけど?」
『・・・・・はあ、全身のようす、ナイフの構え方や足の開き方とかの気配
そういうの対人戦闘では勝敗を分けることもあるんだよ』
全員「「「・・・・・・・」」」
烏丸「・・・・君は一体何者だ?」
『・・・・・・・・知りたいなら私に勝ってくださいって最初に言いましたよ?
先生は負けたんですよ?
それを自覚してください』
そろそろ動けるかな・・・
そっと立ち上がる
『もう大丈夫、ありがとうカルマ』
そう言って微笑む
カルマ「/////別に」
その時チャイムがなった
殺せんせー「教室に戻りましょう」