第15章 Aigokeros
音駒祭の公開告白から約1ヶ月
順調に愛を育んできた・・・・つもりではある
『いつまで怒ってんの』
「「別に!」」
『怒ってるじゃん!!』
今日はクリスマス
今年は宮城には帰らず東京で過ごしている
研磨には断られたが4人で遊びに出かけている
「俺の彼女を困らせないで下さい」
「こらこらこらっ!
赤葦のじゃねぇだろ
お れ の 彼女だ!!」
『わぁっ!』
鉄朗はグイッと私の腰を抱き寄せた
「そうでしたね
"今は"黒尾さんの彼女ですね
まあ、付け入る隙はあると思いますけど」
「赤葦お前腹黒い・・・・」
ニヤッと微笑む赤葦に鉄朗は苦笑いを浮かべた
俺は俺は!と叫ぶ木兎は完全無視された
「目的の店はあそこですよね?」
「さすがはクリスマス
人がいっぱいだな」
「木兎さんはぐれないで・・・・」
「いっくぞー!」
赤葦の言葉を遮って木兎は
人混みの中に駆け込んでいった
「「『・・・・・・』」」
「行きましょうか」
「そうだな」
『お腹すいたらフードコートに
勝手に来るだろうしね』
木兎はそのまま見捨て
3人でお店を回ることにした
まずはメンズコーナー
2人とも背が高く何でも着こなすため
楽しくなりたくさんの服で2人を
着せ替え人形にして楽しんだ
「では次は陽葵さんの番ですね」
「せっかくだから
コスプレ衣装も着て貰おうか」
『えっ!』
「良いですね黒尾さん」
『ちょっと!!
そんなところで意気投合しなくて良いから!?』
「陽葵さんはモデルですから
何でも着こなせるでしょう?」
「コスプレもモデルの仕事と変わらねえだろ?」
行きますよと2人に両手を捕まれ
引きずられる様に歩き出した