第14章 Skorpion
「いや~ん
こっちも良いわね~♪」
「黒尾さんこれなんか良いんじゃないの」
「「可愛い~~♡」」
はい。また着せ替え人形になっております
一階にある教室を丸ごと一部屋
衣裳部屋に変身させた鉄朗ママ
"学校の許可は取ってあるからね♡"と
他の出場者にも衣装を貸し出した
「みんな~着替えたら言ってね
お化粧してあげるからね♡」
「「「「は~い」」」」
『鉄朗ママそろそろ衣装決めて欲しいな~』
「そうね~じゃあこれ♬」
鉄朗ママが選んだのは
オレンジ色のプリント&フリルで
胸元にビジューが入ったショートinロングドレス
ストラップレスで後ろを紐で締め上げている
歩くたびにひらひら揺れるフリルのお陰で
前から見ればミニスカート
だが後姿はロングドレスに見える
「陽葵ちゃん座ってね」
鉄朗ママに椅子を引かれ座ると
にこにこ笑顔の赤葦ママが登場
「化粧はやっぱり素材を生かして
ナチュラルに!髪は編み込んでサイドに流して
項を見せましょう♪」
「最後にヒールを履いて・・・・・」
「「かんせ~い!!」」
高いヒールに少し苦戦しながらも
クルリと一回転してみる
「日向さんその衣装セクシーだね~」
「すっごく似合ってるよ」
『ありがとう
みんなすっごく可愛い』
「ねえ日向さんこれってね
ミスコンだけじゃなくて
告白タイムもあるんだって 知ってた?」
『えっ!?知らないよ!!』
教室を出てミスコン会場へとみんなで移動中に
突然のカミングアウトに動揺した
「あっ!やっぱり
わたしもねさっき聞いたんだよね~
わたしたちは告白される側らしいよ」
告白されたらどうしたらいいの?
私はみんなに会いたくて東京に来ただけなんだよ?
でも、会えるだけで良いと思ってたのにいつの間にか
そばに居たいって思うようになってたよね?
あれ?・・・・・これってもしかして
恋なのかな・・・・・
どうしよう恋って気づいたら
ドキドキして来た心臓が爆発しそう
ねえ貴方は私に告白してくれる?
もし貴方が告白してくれるなら私は・・・・・・
「付き合ってください」
私は貴方と恋に落ちる