• テキストサイズ

恋は落ちるもの🌸〔ハイキュー〕

第9章 Capricornus


クリスマスのランチ時
思った以上に人で混雑しているファミレス
ジュースを汲むのも一苦労だ


「ねえ君どっかで見たことあるんだよね~」


列に並んでいると後ろから二人組の男に声をかけられた


『初めて会ったはずだけど
気のせいじゃないの?』


肩ごしに振り向きそっけない返事を返して前を向いた
やっと順番が来て夏の分と自分のジュースを汲んで
Uターンして席に帰ろうとした時に
あっ!!と先ほど声をかけてきた男が大きな声を上げた


「思い出した!!
モデルのHiMaRiだっ!!?」


なにーーっ!!と
ごった返した店内の人の視線が私に集中した
何でここにいるのっ!写真撮って!握手してっ!


『最悪・・・・・』


下を向いて小さく溜息を吐き気持ちを切り替えた


『今はプライベートだからごめんなさい』


顔を上げにっこり微笑んだ
急いで席に帰るも遠めにこっちを見てヒソヒソと
囁く人たちや隠れて写真を足りだす人まで出てきた


「ちょっと!プライベートだって言ってるでしょ!!」


『もういいよ葵
ごめんね夏、お店出ようか』


「静かに食事も出来ないの」


後ろの席から低い男の声が響き
シンッと店内が静まった


「本当に何騒いでんの?
静かにしないと若利君キレちゃうよ?」


「別に怒ってはいない
何故静かに食事が出来ないのかと
聞いているだけだが」


『若利ってもしかして・・・・・』


「あっれ~君もしかして
中学の時男バレのマネージャーしてなかった?」


「知り合いか天童?」


「若利君覚えてない?
ほら及川が居た北一のマネージャー」


「及川徹・・・」


『お久しぶりです。牛島さん天童さん』


引き攣りそうな顔に気合を入れてにっこり微笑んだ


/ 96ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp