第5章 Taurus
『鉄朗朝だよ、早く起きないと
ごはん食べれないよ!』
最近の朝の日課は鉄朗を起こすこと
初めて鉄朗の寝姿を見たとき衝撃を受けた
知ってはいたけど実際に自分の目で見て
すごい寝相コレであの髪型が出来るのかぁ~
とまじまじと見つめたのだった
「ふぁ~おはよ陽葵」
『おはよう鉄朗
着替えて顔洗って席についてね』
部屋を出てキッチンに入る
朝ごはんは鉄朗ママが担当
私はお弁当担当で鉄朗ママ、パパを含め
4人分のお弁当を作っている
「陽葵ちゃんいつもお弁当ありがとう」
「私たち先に行くから鉄朗のことヨロシクね♡」
鉄朗ママ、パパを見送り
食卓に朝食を並べていく
ご飯をよそい準備が出来たところに
ナイスタイミングで鉄朗が座った
二人ならんで朝食を食べて
洗い物を済ましお弁当をもって登校する
『おはよう
やっくん、海』
「オースッ」
「おはよう」
今年のバレー部の入部は私を含め4人
先輩方は少しと言うかいやほぼ見たことがないし
まだこの年には猫又監督はいないみたいだった
「1年ー!さっさと片付けろ」
『先輩方は片づけしなくていいんですか?』
「こういうのは1年の仕事だろ?」
「そうそう、俺達だってしてたんだよ」
みんなですれば早く終わるなのにとは思うが
急かす先輩たちは動く気配はない
仕方なく4人で手分けをして片付けた
『お疲れ様~』
「ん~?陽葵何持ってんだ?」
『あっこれ?
先輩に渡された備品購入メモだよ
GWの合宿に必要なんだって』
「へ~合宿あるんだな
知ってたか海、黒尾?」
「いいや初耳」
「俺も初めて聞いた」
「つーことは俺らは行けないってことだよな?」
「そうだろうな」
「つーかいくら陽葵がマネだからって
女にこんなに大量の買い出し頼むか!」
「ゲッ!なんだこの量!?」
「日向
俺達も付き合うよ
良いよな黒尾、夜久?」
「「おうッ!!」」