第4章 Widder
「この服も可愛い♡」
「次はこっちのワンピース着てみて」
「「かわいい~」」
『あ、ありがとうございます・・・・・』
黒尾家にお世話になって二日目
自室として与えられた部屋にて
お向かいの研磨ママと鉄朗ママに
次これ着てみて🎵と着せ替え人形と化していた
「やっぱり女の子は良いわね~」
「そうよね~
男はデカいだけで可愛くないのよね~」
「研磨も可愛い彼女を
連れて来てくれないかしら?」
ふぅ~と大きな溜息を吐きながら
二人は出した服をタンスに片付けていく
「おふくろ~出ねぇと遅くなる
そろそろ解放してやれよ」
扉の向こう側から鉄朗の助け船が入った
「ハイハイもう開けていいわよ」
「おっ可愛いね~陽葵ちゃん」
「でしょ~🎵」
「やっぱり女の子は良いわ♡」
「さあ~陽葵ちゃん
デートにいってらっしゃい♡」
制服を取りに行くついでに
デートしてきなさい♡と
鉄朗ママと研磨ママに背中を押され
鉄朗と一緒に家を追い出された
『さっきはありがとう』
「どういたしまして
おふくろたちずっと
娘が欲しいっつてたから
陽葵が家来て嬉しいんだろ」
『それにしてもあの服の量・・・・・・
私が持ってきた量の5倍はあるんじゃない?』
「多分まだ増えるぞ?」
『そう言えばどこ行くの?』
「制服は最後で良いわけだし
ちょっと遠出するか」
電車に乗りぶらぶらと街を散策する
服はいらねぇし小物でも見るか?と
雑貨屋に案内され中に入った
『わぁ!可愛い♡』
ズラリと並ぶヘアーアクセサリーに瞳を輝かせた
「陽葵~
俺ちょっと隣のスポーツショップ行ってくるわ」
『うん。わかった』