第3章 Leo
合格発表も終わり次は・・・
「「「卒業おめでとうございます!!」」」
今日は卒業式
バレー部のメンバーから大量の花束を貰い祝福された
「陽葵ちゃんともう会えなくなるなんて
及川さん寂し~」
「いつ東京行くんだ?」
二人がバス停まで送ってくれるのも今日で最後
椅子に座ってバスが来るまでいつも話をしていた
『3日後には行く予定だよ
これが向こうの住所』
「サンキュー」
「会いに行くね♡」
『私も長期の休みには帰って来るね』
バス停にバスが停車しドアが開いた
バスに乗るため立ち上がった私の腕を
二人がグイッと引っ張った
バランスを崩した私を二人の腕が支え
ハジメが頬にチュッとキスを落とした
「岩ちゃんはほっぺたでいいの?
じゃあ及川さんは首筋~♡」
ハジメのソフトなキスとは違い
チュ~と首筋に吸い付いてきた
キャ~♡とバスの中から
女子高生の黄色い声が聞こえてきた
「綺麗についた🎵
今度会う時はここにさせてね♡」
徹は頬を赤く染めた私の唇を
ふにふに触ってにっこり微笑んだ
二人と別れて乗り込んだバス
さっきの一部始終を見ていた
女子高生のヒソヒソ囁く声で
乗り心地は最悪でした・・・