第2章 Gemini
「ねね、陽葵ちゃんは何色が好き?」
『う~んそうだな・・・私は自分の髪色と同じオレンジかな?
徹は空色でハジメは白、葵はラベンダー、小嶋君は緑って感じだよね♪』
最初に好きな色、形、模様を選ぶみたいだ
私は形はタルグラスに、模様はガラスのかけらが可愛らしいつぶつぶをつけようかな?
色はつぶつぶが映えるように透明をセレクト♡
「あちっ!陽葵火傷すんなよ」
窯の中で溶けたガラスをパイプで水あめをすくうように巻き取るのが凄っく熱い!
職人さんに聞いてみると窯の中はなんと1300℃くらいになってるんだって!!
最初はその熱さに腰が引けちゃった・・・
「見て見て陽葵!綺麗に丸くなった♪」
次に巻き取ったガラスの熱玉を丸く成形していく
うん。ここはそんなに難しくない工程だね♪
「面白いなこれ」
「おぉ~上手いね小嶋」
形が成形が出来たらガラスのかけらの上を
左から右へコロコローっと1回転♪
ガラス玉が熱いせいか、おもしろいようにくっついたよ
コツは軽くもってやさし~く転がすことだって
「陽葵ちゃん及川さんが代わろうか?
そしたら間接キッスが・・・痛"ッ!!」
「黙って自分のことだけしてろクソ川!」
「変態!陽葵に近づくな!?」
風船をふくらますように吹くけど・・・うまく膨らまないな~
もっと強くかな?もう一度今度は強~く吹くとふくらみ始めた
あっという間にいい具合に大きくなった
「上野さん上手いね」
「そうかな~ありがとう」
火バサミで底をなでる感じで押さえながら
もう片方の手はパイプを並行に保ちながらコロコロ動かす
力加減が分からなくて少し難しい・・・
ここは半分以上職人さんに手伝ってもらちゃった
「落ち着け陽葵」
『ここで失敗は許されません・・・・』
「力みすぎ!肩の力抜いて」
さあいよいよ仕上げ!?
小さい穴に火バサミをいれて力を入れ過ぎずゆっくり火ばさみを広げて
もう片方の手でコロコロゆっくり動かさす
ガラスが冷め固くなる前に終わらせなくては!!
『あぁ~緊張した~~』
「専用窯で1日かけて冷やして
後日郵送いたします」