第2章 Gemini
今日は来月にある修学旅行の班決めをしている
男女あわせて5人の班、葵から少し苦情が出たが
私、葵、徹、ハジメとあと名前の知らない男子に決まった
「陽葵ちゃんとクラス同じで嬉しいな♪」
「俺は最悪だ」
「わたしも~気が合うね岩泉」
「そうだな上野」
『まあまあ落ち着いて、ね?
私は日向陽葵
名前聞いても良いかな?』
ハジメと葵を宥めてから始めて話をする男子に名前を聞いた
「おれは小嶋大翔(こじまひろと)よろしく」
にかっと笑う姿は中学生らしい純粋な笑顔
うん。年相応な笑顔
「ちょっと陽葵ちゃんに手出したら許さないからね!」
「ああ大丈夫おれが好きなのは上野だから」
「はあ!!」
「こんな凶暴な子のどこが良いわけ!?」
「何だと及川!わたしのどこが凶暴なのよ!!
一発殴らせなさい!!?」
「そういうところだよ!?」
「今のはお前が悪い殴られろ」
「うん。おれも及川が悪いと思うな
上野は可愛いよ」
『私も葵は可愛いと思うな~』
「やだ~陽葵ったら♡褒めても何も出ないよ」
「及川も沈んで静かになったし
行きたい場所決めるとすっか」
「さんせ~い」
「上野はどこ行きたい?」
「やっぱ美ら海水族館は外せないでしょ!?」
「陽葵は?」
『私は琉球ガラス村で吹きガラス体験してみたい』
「良いじゃん!楽しそう♪」
「及川さんが世界に一つだけのグラス作ってあげるね♡」
撃沈していた徹が起き上がりにっこり笑った
「「あっ復活した」」