第4章 忌まわしき壁と記憶
「おい!」
そこには、オルオがいた。
肩から手にかけて包帯がぐるぐると巻いてあって私のしでかしたことの大きさが狭間見えた。
その身体から視線をそらすようにしてオルオを見る。オルオは怒っていた。
足は動くようで早足でこちらに向かってきて半径10メートルほどで止まった。
「お前…正気じゃねえだろ。
考え直せよ」
「もう、辞める手続きはしてきたから」
「なんでだよ!!意味わからねえよ。思ってること全部話せこの怪我のせいか!?なあ!」
「…オルオには関係ない」
「は、?」
「もうほっておいて」
「マリア!!」
「!」
そこには、ペトラとサラがいた。
気付かれないように朝に出ようと思ったのに。
どうして。
「この馬鹿!!なんで私たちに何も言わずにどっかいこうとすんのよ」
「ペトラ…」
「マリア、考えてること言わなきゃ私たちにはわからないよ。私たち、友達でしょ……?」