第3章 弱さと強さは紙一重
(otherside〕
「あーあ、ついに付き合っちゃったわね」
「だな」
「ちょっと、あんた悲しくないの?!」
「悲しいよ。すんげー悲しい。けどそれ以上にアイツが幸せそうで嬉しい」
「……馬鹿じゃないの」
彼は、オルオ.ボザド。
私たちは今訓練兵としてここで毎日腕を磨いている。その中で私たちは意気投合しこの五人で仲良くなった。
そして、いつのまにか私は気づいてしまった。
オルオが彼女を目で追っていること。
オルオが彼女にだけ言い方がきついこと。
オルオが彼女にだけ素直になれないこと。
オルオが彼女を好きなこと。
私は気づいていた。
それは私だけじゃなくてサラやリヴァル達も勘づいていたと思う。
だから、人一倍距離が近いオルオとマリアにリヴァルは焦っていたのだと思う。オルオの気持ちにも気付いていたくせに知らぬフリをしてオルオとは対照的に優しくしてオルオとは対照的に対等ではなく一歩前に立ってマリアに手を差し伸べた。
全くもって、本当にタチが悪い。
一番性格が悪いのはきっとこの訓練兵の中でリヴァルだと思う。
時折、何処か人を見下したような冷たい瞳している時があった。
けれどそのことに誰も気付いていない。
私は親友のあの子を応援すると言った手前少し気が引けている自分がいたのも確かだった。
だって、リヴァルは……。