第1章 駆け出しの兵士達
「逃げて来たのか」
「!」
「弱いな、本当にどうしようもないくらい」
「……」
「アルレルト、この数日間の間幾つも答えを見つけて私に報告したな。」
「でも…っ、僕には見つけられませんでした…沢山頭で考えても書庫を読んで調べてみても答えは出なかった。
答えを見つけられなかった僕はもうここに居られないのは分かっています。けど」
「まず、答えを見つけられなかったからここに居られないと初めに条件を私はつけたか?」
「…それは」
「一つ質問しよう。
アルレルト、例えばイェーガーが巨人について悩み三日三晩なにも食わず自暴
自棄に一人で抱え込んでいる、どうする」
「注意します、三日三晩食べずだなんて恐らくまともに寝れてもいないでしょうし
最初は見守ろうと思ったとしても流石に見過ごせない。」
「なら、その時のイェーガーをみてアルレルトお前はなにを思うだろうか」
「それは…なんで頼ってくれないんだって…あ」
そうか。
まさか、上官が言いたかったことは。
周りを頼れ、そういう事なのだろうか。
でも、エレン達は上官から口を出すなと言われていたとも言っていた。
それなら矛盾している。
「必死に考えているところ悪いが、
イェーガー達にはお前達からは口出しするな、アルレルトがお前達を頼って来たらその時は一緒に考えてやってくれと、そう言った」
「……僕、エレン達に…ひどいことを」
「いいんじゃないか」
「え、?」
「実際彼奴らが過保護なのは確かだろ。
言いたいことを言えずにずっと貯めて来たんだろお前のその性格だ。今頃あいつらは逆に反省してるだろうさ」
「あの…結局答えは何だったんでしょうか」
「もう、お前は見つけたじゃないか」
「え?」
「覚悟だ」
「…」
「覚悟を持たないものは誰にもぶつかれない。大事な時になにも捨てることもできない。なにも捨てることが出来ないものにはなにも救えないだろう。私は、それを…痛いほど知ってる」
そう言って自虐的に笑ったマリア上官は
腰を屈めて座っていた腰を上げ僕をみた。