第9章 俺達帝光男バス部!!~キセキ+黒+虹~
全中2連覇を目標に過酷を極める練習の日々を送るある日の事、事件は起きた。
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「っはー、今日も鬼メニューなんっスかねー」
「黄瀬君は何だかんだ言って付いて行くじゃ無いですか。吐く寸前になるボクへの嫌みですか」
軽口を叩く黄瀬に対し、チッと舌打ちせんばかりに辛辣な言葉を返す黒子。
大分慣れたとは言え1軍の練習はハードの一言であり、"若いうちは何やっても死なん"という無茶ぶりの監督の指導が待ち受けていると思うと自然足取りは重くなる。
「えええ、そんなつもりじゃ無いッスよ!!……ってあれ、青峰っちと紫っち?」
黄瀬の言葉に更衣室の方へ視線を巡らせると、そこにはヤンキー座りで更衣室のドアに耳を当てる柄の悪い2人組が居た。
(知り合いじゃなかったら絶対声かけたくない絵面ですね…)
凶悪面をしている青峰とダルそうにしている紫原。通常通りと言えばそれまでだが、コンビニ前にたむろっている不良より威圧感がある彼らにそんな感想を抱きつつ近づいて行く。
「2人とも何してんッスか~」
「ッシー、大きい声出すな黄瀬ェッ」
「あー黒ちんも居たのー?」
「何があるんですか?」
「まぁ聞いてみろって」
「「………?」」
黄瀬と黒子は顔を見合わせながらも、言われた通り更衣室のドアに耳を近づけ中の会話に耳を傾ける。
(んっ、やっぱり無理。入らないよ虹村くん…)
(それ、先を舐めたら良いんじゃ無いですか先輩)
(お、良い考えだな赤司。、やってみろよ)
(うん、確かにその方が入りやすそうだよね)
(…もう良いんじゃねぇ?そのままお前やって見ろよ)
(えええ、できるかなぁ。……あ、入っ、痛ったあ!!)
(血が出てしまいましたね。大丈夫ですか先輩)
これって…!?
後から来た2人は慌てて最初から居る2人の顔を見る。