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Happy Days

第5章 覇王樹に寄せる想い ~笠松幸男~


どうして教師という生き物は、急いでいるときに限って仕事を申し付けてくるんだろう。

入学して間もないから波風立てるのはいかんだろという理由で、きな粉棒一つという微妙なチョイスの報酬で引き受けてしまう私も大概だが。

先に部活へ向かった友人にメールしておいたから先輩方に制裁を加えられる心配は無いが、余り遅くなるのはやはり申し訳ない。
それに張り切った彼女が死のドリンクを製作してしまわないとも限らない。

若干急ぎ足で体育館へ続く渡り廊下へ行くと、違和感が大挙して押し寄せていた。

この光景には正直嫌な予感しかない。
脳裏にスッスちっちとやかましいヒヨコ頭が浮かぶ。

果たして何時もより重く感じる扉を開ければ。


「黒子っち下さい」

予想通りの人物が我が誠凛のエースを支える支柱に愛の告白をしている所だった。

途端に違和感又の名を黄瀬のファン(笑)から上がる黄色い悲鳴。ドア開けるタイミング悪すぎた。黒子ゴメン。

『黄瀬お前、浮いた話無いと思ったらやっぱりか。いいけど黒子に迷惑かけないでよ、後部活はどうしたよ。サボりじゃないだろうね?』
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