第13章 罪
リヴァイside
「・・・ユナ・・・」
俺には、ノーマンの話が受け入れられない。
(信じられない、信じたくねぇ・・・!)
片手で頭を抱え、ふらつく足に力を入れる。
「あいつは・・・地上に行ったら幸せになれるんだ。そういう話だったはずだ・・・。貴族の養女になって、ちゃんとした医療を受けて・・・!そのために手放した!!!」
ドガッ
俺は部屋にあった椅子を殴り、破壊した。
「なんなんだ・・・なぜだ・・・・!」
(ユナの親父は憲兵に追われてたのか・・・?だからケニーはユナを地上じゃなく地下に・・・?それじゃあ・・・!!)
「俺が、ユナを地上に行かせた・・・・。俺のせいか・・・・?」
俺は床に膝をついて崩れ落ち、両手をついて叫んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」
床には、俺の目から零れたであろう滴が痕を残していた。
「ユナ・・・・っ!」
俺のせいだ・・・・。
その後、「イザベル」という少女が仲間になった。
前は、近所のガキどもを、ユナがよく面倒をみていた。
そして、イザベルのあどけない表情は、どこか・・・ユナを思い出させた・・・。
それから数年後には、複雑な経緯を経て、俺は調査兵団に入った。